吃音者のセルフ・ヘルプ・グループ(自助グループ)

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大分言友会とは

1)吃音についての悩みがある
2)吃音についての相談がしたい
3)大分言友会の活動に興味を持たれた方で、どのような活動行っているのかもう少し知りたい方
4)大分言友会の活動に参加してみたいとお考えの方

いらっしゃいましたら、まずは、お気軽にご連絡をいただければと思います


■ 大分言友会の設立からの経緯
佐世省吾氏が昭和40年代に立ち上げました。その後、数年活動をされた後に休会。

平成2年に、河島孝行氏が再興。
以降、現在に至ります。



■吃音者のセルフヘルプ・グループ(自助グループ)です

言友会は、昭和41(1966)年に東京で発足しました。日本には成人吃音者のための公的治療機関はなく民間矯正所に頼っていた状態を打開するため、民間矯正所に通っていた人たちが立ち上げました。

平成27年11月、現在で全国各地に、35の言友会があります。
各地の言友会が協力して全国言友会連絡協議会(略称:全言連)を作り、年1回のワークショップ(全国大会)を開催し、また隔月で機関誌全言連ニュースを発行しています。

吃音は治りにくいという現実があります。私たち吃音者は、現実を受け入れた上で、吃音とどうつきあっていくかを考える必要があります。一人で悩むのでなく、仲間同士で力を合わせて吃音問題に取り組んでいこうと活動しています。

言友会発足当時は、自分たちで吃音を治すことを目的として活動をしていましたが、治りにくいという現実の中、全言連では昭和51年に『吃音者宣言』を採択しました。
これまでの「吃音は必ず治すべきもの」という考え方を転換し「吃音と上手につきあう」という方向を打ち出したものです。

現在、各地の言友会が、それぞれ主体性を持ちながら、例会や会報の発行などを通じて、吃音に関わる様々な情報交換を行い、吃音問題の克服と解決へ向けて活動しています。

■吃音克服には・・・
悩みに向き合い、できる限り小さくしていくことが、ポイント。

吃音を克服しようとする中で、話し方の技術のみに偏ったりしていると、理想としている自分の姿との間にギャップが生じ、悩むことになります。また、吃音に対する考え方だけを変えても、現実の世界の中でいろいろな壁にぶつかります。

そのため、話し方の技術と吃音に対する考え方の両面から取り組んで、悩みをできる限り小さくしていくことが大切だと考えています。

大分言友会では、一つの技術や考え方にとらわれないで、「吃音」克服に効果が期待できるものは、積極的に取り組んでいます。

■皆さんにお伝えしたい事
吃音(どもり)で心を痛めている人はあなたの身の廻りにも多くいるはずです。幼児、学生、成人、高齢者と幅広く吃音者が存在しているという事実を知っていただきたいと思います。

我々「言友会」は 吃音で悩んでいる人達が作っているセルフヘルプグループです。そういう団体もあり、より社会適応しようと努力しているという事を知っておいていただきたいと思います。

吃音に限らず言語障害やコミュニケーション障害の問題で悩んでいる人は多く存在します。

言葉が出辛そうな人に出会ったら、その人の話そうとする言葉に耳を傾けて下さい。


「吃音者宣言」
 私たちは、長い間、どもりを隠し続けてきた。「どもりは悪いもの、劣ったもの」という社会通念の中で、どもりを嘆き、恐れ、人にどもりであることを知られたくない一心で口を開くことを避けてきた。
 「どもりは努力すれば治るもの、治すべきもの」と考えられ、「どもらずに話したい」という、吃音者の切実な願いの中で、ある人は職を捨て、生活を犠牲にしてまでさまざまな治す試みに人生をかけた。
 しかし、どもりを治そうとする努力は、古今東西の治療家・研究者・教育者などの協力にもかかわらず、充分にむくわれることはなかった。それどころか、自らのことばに嫌悪し、自らの存在への不信を生み、深い悩みの淵へと落ちこんで行った。また、いつか治るという期待と、どもりさえ治ればすべてが解決するという自分自身への甘えから、私たちは人生の出発(たびだち)を遅らせてきた。
 私たちは知っている。どもりを治すことに執着するあまり悩みを深めている吃音者がいることを。その一方、どもりながら明るく前向きに生きている吃音者も多くいる事実を。
 そして、言友会10年の活動の中からも、明るくよりよく生きる吃音者は育ってきた。
 全国の仲間たち、どもりだからと自身をさげすむことはやめよう。どもりが治ってからの人生を夢見るより、人としての責務を怠っている自分を恥じよう。そして、どもりだからと自分の可能性を閉ざしている硬い殻を打ち破ろう。
 その第1歩として、私たちはまず自らが吃音者であることを、また、どもりを持ったままの生き方を確立することを、社会にも自らにも宣言することを決意した。
 どもりで悩んできた私たちは、人に受け入れられないことのつらさを知っている。すべての人が尊敬され、個性と能力を発揮して生きることのできる社会の実現こそ私たちの願いである。そして、私たちはこれまでの苦しみを過去のものとして忘れ去ることなく、よりよい社会を実現するために活かしていきたい。
 吃音者宣言、それは、どもりながらもたくましく生き、すべての人びとと連帯していこうという私たち吃音者の叫びであり、願いであり、自らへの決意である。
 私たちは今こそ、私たちが吃音者であることをここに宣言する。

昭和51(1976)年5月1日 言友会創立10周年記念大会にて採択

活動のあゆみ

1975.12 大分言友会となり正式に発足する。

地元NHKテレビに紹介される。

1978.5 第12回全国大会が大分(別府市)で開催。

1979.5 大分で佐世氏、ことばの日(5月18日)提唱する。

1986.8 第1回国際大会(京都市)に佐世氏参加
以降、休会状態

1991.5 河島氏 吃音ワークショップに参加(大分に帰り言友会復活を志す。)

1992.5 ことばの日を記念して、大分言友会が復活する。(約20名が参加)
以降、毎月1回の例会開催(第3日曜)

1995. 第24回言友会九州大会が大分(湯布院)にて開催

1996.4月の定例会で45回目となる。

2001.8.言友会九州大会が(真玉「現豊後高田市」)で開催40名参加

2002.11.全国大会が大分(湯布院「現由布市」)で開催。140名参加

2005.2006.2回ことばの教室(通級教室)と吃音ふれあい会開催
※ 吃音児童、保護者、先生と会員の交流

2005.10.22.吃音啓発の日にて 「きよしこ」新潮文庫 重松清著を会員の母校や近隣の小学校、中学校、高校に寄贈。19冊

2006.言友会九州大会が大分(安心院「現宇佐市」)で開催。50名参加

□2007年 第1回吃音フォーラムin別府(講師:坂田善政氏)
参加者数32名

□2009年 第2回吃音フォーラムin大分(講師:坂田善政氏 対象:言語聴覚士)

□2010年 第3回吃音フォーラムin大分(講師:菊池良和氏)

□2012年 言友会九州大会開催大分市 内容:講演会講師「苅安誠氏」、
参加者数50名

□2013年 第4回吃音フォーラムin大分(講師:佐世省吾氏)
参加者数26名

□2014年 第5回吃音フォーラムin大分(ことばの教室教諭2名)
参加者数9名(会員のみ)

□2020年 第6回吃音フォーラム
参加者41名。

日時:令和2年2月15日(土)13時から17時(受付12時半から)
場所:ホルトホール403号室

内容:
1、講演会(福岡教育大学、見上昌睦教授「吃音のある生徒の学校生活から就職までの配慮と支援」
2、言友会の紹介
3、成人吃音者の体験談発表
4、グループトーク

吃音とは

吃音とは一般的には「どもり」と言われている‘コミュニケーション障害’です。
言葉が流暢に出ず、喋りにくさを特徴とします。言いたい言葉が頭で分かっていてもなかなか出てきません。

 阻止(……わたしは)、繰り返し(わ、わ、わたしは)、引き延ばし(スーさとうです)といった発声の困難があり、緊張し、発声困難のために顔をしかめたり足踏みをしたり体を動かしたりといった‘随伴症状’を伴うこともしばしばあります。

 また言いにくい言葉を避けて遠回しな表現をしたり、特定の話しをしなければならない場面から回避しようとしたりします。
このようなために生活上に様々な困難をきたし悩みます。
原因は様々な説がありますが、いまだ不明です。
 よってその有効な‘治療法’もいまだ確定していません。

■吃音の経過
 吃音の好発年齢は2~4歳で、男女比3~10対1と男性に多く、発生率は国や人種を問わず人口の1%前後と言われています。

 発症が幼児期であれば本人は自覚していないので本人にとってはあまり問題となりません。自然に治る事も少なくありません。しかし親や周囲の者が子供の吃症状を必要以上に指摘すると本人が症状を‘自覚’し、‘恥’の意識を持ち始めると慢性化の道をたどり始めます。

 そして学童期になり授業等で発言を多く求められるようになり思春期を迎えると悩みは深刻となります。人間関係や学業に支障を生ずることも少なくなく、劣等感を抱いて悩みます。恥ずかしくてなかなか他人に相談出来ません。

 さらに就職を迎え社会的責任をこれまで以上に必要とするに当たっては悩みは一層深刻となり、仕事に就いてからも電話や報告などで困難な場面が多くなり悩みます。

■吃音に対する対応
 幼児期に発声の困難(吃症状)が出た場合は基本的に親はそれを叱ったり早く話すようにせかしたりせず、ゆっくり子供の話を聞いてあげる優しい態度が必要です。自然と治る事も少なくありません。

 しかし子供が吃音を自覚し困っていると思える場合は「言葉の治療教室」など相談窓口があるので、親子で専門家に相談に行くのが良いでしょう。

 しかし中学卒業以降は専門の相談場所が少なく、民間の吃音矯正所に通う人もいますが効果の程は定かではないようです。

 言語聴覚士(ST)も吃音を扱っていますが、現状は他の言語障害の対応が主で吃音専門の言語聴覚士の養成を喚起していくことが今後の課題と言えます。

例会の方針

 毎月の例会では 自分のことを話そう!「経験の分かち合い」を大切にしています。

例会をまとめてみると・・・

   ①たくさん話そう 

   ②声を出そう・表現しよう 

   ③語ろう、人を受け入れよう 

   ④学習しよう 

となります。

 まず、自分のことを話そう、聞こうということから例会が始まります。
これまで苦手としていた人前で話しをすること、そんな機会がたくさんあります。
 自己紹介や三分間スピーチなどの場面を繰り返し経験します。ここでは安心して吃ることが出来ます。失敗しても平気です。聞き手がみんな吃音者なので、吃音を隠す必要はありません。
 たくさん話すことが奨励されるのです。今まで、恥ずかしい、隠したい、とかたくなに思い込んでいた吃音を隠さずに、オープンにしていこうとするのです。
 単なる発声ではない自然なコミュニケーションとして内容を伝え、他人のそれを聞き入れること、つまり、語り合えることが例会の基本となります。
また各自が持ち寄り担当者による学習会も行っています。
 吃音には確立した治療方法がありません。吃音者のセルフヘルプ・グループである言友会では、「経験の分かち合い」が何よりも大事であると考えています。

入会金なし。  
原則初回参加無料。
・正会員(例会参加)年3,600円
・賛助会員(会報送付)年2,000円
※ 会報 「かぼすなかま」を2ヶ月に1回発行。

例会
【定例会】
「原則第2土曜日の19時~22時」
大分西部公民館にて開催しております。

会場等が変更の場合はお知らせ枠にてお知らせ致します。


大分西部公民館
(県立図書館の南。付属中学のグランド山側)
駐車場あり。

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大分言友会概要

  • 住所:
  • 電話(FAX):
  • 業務内容:
    例会 第2土曜 19時~21時半
  • 設立:
    平成2年(再)
  • 所在地図:

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